あんぱん

来年度より子ども・子育て支援制度が始まるそうで。

市役所の方からの説明を聞く機会がありました。
主に、幼稚園・保育園の利用に大きく関わるようですが
わたしはわりとのんびりと「へぇ〜」という感じで聞いていました。

ただね、幼稚園や保育園を運営している方や保育士さんたちにとっては
国が新たに定めたこの法律が一体どんなものなのか、対応に戸惑うだろうな…と思います。

保育士さんの参加も多くて、質疑応答が繰り返される中。
わたしは次第に胸のあたりがギュー!となってしまい途中退場。

机上で討論されている「子ども」は一体どんな気持ちだろうな…って。
保育時間が短くなったら困る、とか。
保育料が高くなったら困る、とか。

大人を困らせてしまう存在と思われる気持ちはどんなだろうって。

大人は頭を集めて、あれこれと机上の空論を繰り返すけれど
本当に子どもたちは何を願っているんだろう。

「子どものために」という綺麗な言葉を使って
「自分のため」であることを忘れてしまう。

「仕方がない」という便利な言葉を使って
何か大切なものを見落としたりして。

そんなことばかり繰り返してるわたしは
急にモモのお話を思い出し、いてもいられなくなった。
いますぐにでも家に帰って子どもたちと過ごしたいな、と思った。

家を出る前に大喧嘩をしたウサコは
雷が落ちたことも今ではすっかり忘れたように
悪戦苦闘しながら折り紙で風船を作っていて
わたしは代わりに風船を折り
初版の「あんぱんまん」をヘンテコに読んでウサコとエイトと一緒に
ケラケラと大声で笑う。

お腹が空いたというので、早めの夕食準備をして
「そういえばママが本当はパンでできてるって、あれ本当の話?」って
ずいぶん前の話を真剣に質問してくるウサコに
「…笑!そういえば、そんなこと言ったことあったなぁ〜」とおかしくなっちゃって
冗談だったことを打ち明ける。
「でも本当はパンだったら、お腹が空いた時にすぐ食べられるから素敵だね」って言ったら
「ママはパンじゃない方がいい」とウサコが言う。

アンパンマンになる必要もなく
正義の味方になる必要もなく
わたしはわたしのままで。

大人ぶるのはやめよう。
分かった顔するのもやめよう。
大人げなく子どもと喧嘩することも
子ども以上にワガママなことも
秋の空のように気分が変わることも
本当は何も分かっちゃいないことも
すべて子どもはお見通し。

素直に子どもに教えてもらおう、そんなことを思う1日の終わり。
明日の朝食はアンパンが食べたいな。