魔法のことば

毎晩繰り広げられる光景…。

「寝る前に読む絵本を、どっちから読んでもらうかバトル」
ウサコとエイトがそれぞれ1冊づつ選んで読むのがお約束なんだけど
最近は、読む順番で喧嘩をするのがお約束になってきました。

そんなバトルを横目で見ながら、たいていわたしは嫌な気持ちになり
そんな気持ちで「はい、こっちから読んで。」と言われても
少し霞んでしまったわたしの心は、楽しく読めない日もある訳です。

ジャンケンで決めたとしても
「絶対に相手に勝ちたい!」という雰囲気プンプンで
あからさまにズルしたり(これは、たいていエイト)
それで怒り出すウサコ。

それで昨日、とある提案をしてみました。

「さっきまで楽しく遊んでたのに、絵本を読むたびに喧嘩になるんなら、絵本読まない方が楽しい気持ちのまま眠れるよ。絵本読むのをやめよう。」

そして今朝。

コタツに潜り込んだふたりが、またまた喧嘩をはじまりました。
どっちが蹴っただの、どっちが押しただの…。

この喧嘩も毎度毎度、繰り返されるので、またまた提案。
「もう、今日限りでコタツを片付けてしまおう。」

そしたらウサコの怒りは頂点へ達し
「もう!!エイトが蹴飛ばして来たのが悪いんだよ!」とわたしにぶつかって来たので
「喧嘩の種になるならコタツなんか、いらん!」と言ったわたし。

ウサコはその論点をすり替えたことに反応して
「メルちゃんには関係ない!ウサコの話を全然聞いてない!」と怒りました。

昨日の絵本といい、今朝のコタツといい、連続してわたしは「喧嘩の種を取り除く」という行動を取ったわけです。
ほぼ、無意識に近いこの行動を、ウサコは見逃さずにわたしに指摘したのです。

でもわたしも、不愉快な気持ちが治まらないので
「一緒に暮らしてるんだから、目の前で喧嘩を見る側の気持ちも分かってよ!」
「喧嘩したいなら、わたしの目の前でやらないで!」

と言って、ちょっと車を走らせて頭を冷やすことに。

なんで、いままでそこまで気にならなかったことが
昨日と今日で気に触ったんだろう…。

なぜ?なぜ?? なーぜー?! なーーぜーー??!!

と悶々と運転してたら、ふとわたしの心に
「こんぺいとう」という言葉が閃きました。

金平糖ってご存知ですよね?
あの小さな砂糖玉です。
面白いユニークな形をしていて
キラキラ…コロコロしているあの金平糖です。

砂糖を一週間ほど、火にかけながらコロコロ回していると
あの星みたいな形になるそうです。

しかし、何故あの形になるかは未だ謎だと聞いています。

わたした去年使っていた手帳にこのウンチクが載っていて
冒頭にはこう書かれていました。

「ひとは大人になるにつれて知識や感情に支配され、
あるものをあるがままに見ることができなくなる。
(中略)
肝心なことの多くは、いまだに解明されず、
すべては神秘そのものである。」

この文章にであったとき、心が軽くなりました。

「なぜ、金平糖がこの形かなんて、どぉーだっていい!
甘くて、美味しい、心が弾む♪ ……以上!」

子どもは、目の前のものを、あるがままに見ています。

そうなんです。

子どもは理屈が欲しいわけじゃない。
子どもは解決方法を示して欲しいわけじゃない。

あるがままに、ただ起こったことに
共に存在しているだけで満足なのです。

わたし自身に「喧嘩は観てるだけでも不愉快になる」という想いがあるから
「喧嘩しないで欲しい」という期待が生まれ
当然、そんな期待はあっさり裏切られるので(笑)
失望してイライラする訳ですね!

そもそも、「喧嘩はしちゃいけない」とジャッジしてることに違和感在りですね…。
「喧嘩はするな」と言いながら「自分の気持ちに正直になれ」と言う。

大人のわたしだって、守れるもんか、こんな矛盾するもの(笑)

何事にも表裏があるから存在できているこの世界。
ありがたく両方味わってゆかないとバランス取れないよなぁ〜

その両極面を味あわせてくれるあらゆるモノを排除するのは、やり方が違いますね…。
絵本が悪いわけでもなく、コタツが悪いわけでもなく、
ただ、ふたりが喧嘩しただけのお話です☆

そこにウンチク持ち込んだのは、誰でもないわたしだった。

さらに「わたしの目の前で喧嘩しないで」は、ありのままを受け入れてない証拠。
「喧嘩している自分」をありのままに受け入れてもらえないのだったら
「喧嘩している自分」と「喧嘩していない自分」とが分裂して
ありのままでいることなんて出来るわけないですよね。

自分で言ってて、自分で答えを出しちゃった(笑)
なんだろうね、この一人芝居みたいな感じ・・・笑っちゃう。

そんなことを考えながら、お水取りをして家に帰ると
ふたりはコソコソ冷蔵庫を開けて朝食のパンを探しておりましたとさ…。

昨日の残り物を照り焼きにして、キャベツの千切りとマヨネーズをのせて
食べたら本当に美味しくて、この美味しさにウンチクはいらん!(笑)

「美味しい!以上!」

ついつい、犯人探しを始めちゃったり、
無駄に「なぜ?なぜ?」と思考が走りだしちゃうけれど
そんな時はココロの中で「こんぺいとう、こんぺいとう」と呟いてみよう。

誰もがひとつは持っている
魔法のことば。

わたしのメモ帳に、ひとつ加わりましたとさ。