こころの便秘

eito

もうずいぶんと前の話。

8歳のウサコと5歳のエイト。
それぞれに好みや意見があり
「サイクリングしよう」という提案にも
真逆の要求をしてぶつかること多し。

自宅のある集落から、上へ向かうか下へ向かうか。
下の川の方へ降りたいというエイト。
上のつつじ公園へ行きたいというウサコ。

じゃあ、とりあえずちょっと下へ降りてみよう。
・・・となりツカちゃんとエイトは自転車で走りだしました。

途中でウサコはプンプン怒りながら一人で家に戻ってきて
「エイトのせいで下に行くことになった!」
「わたしは帰りにあんな急な坂登りたくない!」

かな~りご立腹のようで悔し泣き(?)しながら
「エイトのバカー!!」と叫んでいましたとさ。

数分後にツカ&エイトが戻ってくると
「パパ、今度はウサコと上の公園だよ!!」
・・・と怒り収まらない彼女はサイクリングへ。

下やら上やら・・・ツカちゃんご苦労様(笑)

「エイトは上には行きたくない〜!」
と言って家に残りました。

しかし数分のサイクリングでは
彼の気持ちは満たされなかったようで
「上でも良いから自転車で行く!」
と言い出しました。

ツカ&ウサコはすでに出発してしまい
わたしは5ヶ月のヒロトがいるので
一緒に公園までサイクリングできず。

「ま、しゃーないな!あきらめなされ。」
とあっさり答えました。

すると、すると彼の怒りは頂点に達し

「エイトも行く!!!!!!」と暴れだしました。

上に行くか、下に行くかで両者一歩も譲らずで
行きたくない〜!と言って残ったのに
今さら行きたくて怒るなんて
そりゃ、エイトが悪いよ。

5歳の子どもに理論的に説明したところで
何ひとつ意味は無いのだけど
わたしはそんな対応をしたんですね。

みなさんだったら、どんな対応をしますか?

わたしはこの時
「思い切りエイトに怒らせてあげたい」
そう思いまして。

「怒りたいなら、もっと怒れ〜!!」
と彼の怒りにさらに油を注いでみました。

すると全身を使って暴れだし
「ギャー!!」と泣きながら怒り放出。

「そんなもんで良いの?もっと怒れ〜!」
と油だけでなくガソリン(笑)も注いでゆくと
もう、エイトの怒りはエベレストをも超え
「うるさい!!メルちゃんのバカー!!」

その後は、怒りの矛先はわたしになり
「メルちゃんのバカ!」
「メルちゃんのウンコ野郎!」
「メルちゃんのチンチン野郎!」

・・・と、思いつく限りの悪口を言いながら怒り放出。

わたしはそれを、ただ何も言わずに見守っていると
何分位でしょうか?
全身全霊を使って怒り倒すと

「お腹空いた!!」の一言。

じゃあ、自転車では無理だけど
車で川沿いの公園行ってオヤツ食べよう。

となりまして、ボールと凧とバナナを持って公園へ。

犬のように公園を走り回り
バナナを食べてと〜ってもスッキリしたエイト。

大人もそうだけど、子どもも
怒りを溜め込むことって結構あると思います。

特に怒りや悲しみなどのエネルギーは
ネガティブゆえに、あまり表に出すことを
本人も周りも良しとしませんからね。

怒ったあとの罪悪感とかは
まさにその現れです。

じゃあ、いつもニコニコしてて
何でもポジティブ思考でいれば良いか?
・・・と言えば、そうでも無いとわたしは思います。

怒りのエネルギーをポジティブに転換するのは
可能だし、とても大切なことではあります。

でも、それは単に「怒り」や「苦しみ」を
他の感情に置き換える事ではありません。

そんな風にフタをしても「怒り」や「苦しみ」は残りますからね。

自分の感情をありのままに受け取って感じきる。

「あぁ、自分は怒ってるんだな・・・」
「あぁ、自分は悲しいんだな・・・」

その狀態をただ感じきること。
時には思い切りそれを表現すること。

「何で怒っているんだろう」
「何故、悲しいんだろう」

なーんて何故何故くんは横っちょに置いといて
自分が今、感じていることに素直になること。

「それくらいで泣くんじゃない」
「そんなことで怒るんじゃない」

わたしたち大人も、そう言われながら
本当の感情を表現することなく
溜め込む癖がついていると思います。

それが習慣になると感情の便秘狀態。
体にも心にも良い訳ない!

そりゃあ、自分の感情に素直になりすぎて
いつでも何処でも感情のままに表現してたら
周りとの関係性にも支障がでます。

人は社会の中にあって
初めて「人間」として生きてゆけますからね。

何事もバランス。

時に思い切り泣いたり怒ったりする場を
自分にも周りにも許してゆくこと。

その機会があるということさえ知っていれば
グッと涙を堪えることも
怒りを拳の中に抑えることも
もっと素直にできるようになるのかも知れませんね。

超スッキリしたエイトと帰り道。

「怒っちゃダメって言っても、怒りたいんだもんね。
怒ったり泣いたりするのは悪いことではないんだよ。
思い切り怒ったら、スッキリしたでしょ?

でも毎回「メルちゃんのバカ野郎〜!!」って言われると
わたしも嫌だから、時々にしてね。」

「は〜い。」とケロっと返事をするエイトを見ると
子どもってスイッチの切り替えが上手だな〜と痛感。

思い切り怒ってお腹が空いて
バナナ食べて公園で走り回って遊んで。

思い切り出しきるからこそ、引きずらないんでしょうね。

写真は1歳の頃のエイト。

今はすっかり男子になってきたけど
変わらないなぁ!

大好物のトマトを「ぴゃーぴゃー」と呼んでいた彼。
今日、幼稚園でミニトマトの苗を植えたそうな。

美味しいぴゃーぴゃーが出来ると良いね☆