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小さな光だった君
小さな種だった君
小さなお魚だった君
小さな君は
君の選んだ海で
泳ぎまわり
泡と遊び
波を起こす
その波は
確かにあの人に伝わり
海はその色を変え始めた
君はまるで
魔法使いに声と引き換えに足を得た姫のように
その美しいウロコを脱ぎ捨てて
あの人に会いにゆく
あの人には伝わるだろうか
美しいウロコと引き換えに
海をでた君の想いを
あの人には分かるだろうか
魔法はすでにかけられて
物語が始まっていることを
どこまでも続いてゆく
永遠の物語。