上品なきつね 2015.8.8

2015-8-8

きつねを二足歩行させると
ちょっと上品な感じになる。

これにシルクハットなんて乗せたら
紳士みたいに「ごきげんよう」とか言い出しそうだ。

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プリマドンナ

プリマドンナ

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可愛い小さなプリマドンナ。
わたしの大好きなプリマドンナ。

そのステップは時に不安そうで
わたしは両手を握ってしまうのだけど
そんなことお構いなしにプリマドンナは
堂々と宙を舞うのです。

可愛い小さなプリマドンナ。
わたしの大好きなプリマドンナ。

いつの日かわたしを追い越してしまう
その小さな体には
大きな可能性が秘めいていて

わたしは嫉妬を通り越して
懐かしいような気持ちになって見とれるのです。

そう、それはまるで
特等席で映画を観るような
そんな気分なのです。

可愛い小さなプリマドンナ。
わたしの大好きなプリマドンナ。

いつ、いつまでも
大好きなプリマドンナ。

魚座 BISCES

BISCES

BISCES

【画像の無断転用・使用禁止】

小さな光だった君
小さな種だった君
小さなお魚だった君

小さな君は
君の選んだ海で
泳ぎまわり
泡と遊び
波を起こす

その波は
確かにあの人に伝わり
海はその色を変え始めた

君はまるで
魔法使いに声と引き換えに足を得た姫のように
その美しいウロコを脱ぎ捨てて
あの人に会いにゆく

あの人には伝わるだろうか
美しいウロコと引き換えに
海をでた君の想いを

あの人には分かるだろうか
魔法はすでにかけられて
物語が始まっていることを

どこまでも続いてゆく
永遠の物語。

水瓶座 AQUARIAS

AQUARIAS

AQUARIAS

【画像の無断転用・使用禁止】

そう、それはまるで
一粒のしずくが
新緑の一枚からこぼれ落ちる瞬間を待つように
愛おしく、時に歯がゆい時間なのです。

それでもわたしは
その宝石のような一粒、一粒をゆっくりと待つのです。

どこからか湧き出る水を汲みに探し行くのではなく
朝露が少しつづ粒の大きさを増すように
ゆっくりと、その時を待つのです。

いつしか珠となったしずくは
重力に逆らうことなく
新緑の一枚から滑り落ちる

その流れは
時を止めるような滑らかさと
二度と聴くとこの出来ないメロディを奏でながら
わたしという瓶のなかに
綺麗な輪を描いて広がるのです。

その小さな輪は
やがて大きな輪を描きながら
瓶の外へと広がってゆく

溢れだした水の輪は
七色の光と共に
また空へと返ってゆく

そんな一粒を
ただ、ただ
そんな一粒を

朝を待つように
わたしは
夜明け前の静けさに
心を寄せるのです。

山羊座 CAPRICORN

CAPRICORN

CAPRICORN

【画像の無断転用・使用禁止】

「あれは、夢の話しよ」

そう何度も自分に言い聞かせた
幼き子山羊よ

自分がかつて居た場所を
超える程に大きく成長したことに驚きを隠せずに
そう何度も自分に言い聞かせた
幼き子山羊よ

「あれは、夢の話しよ」

その言葉を繰り返すのには
大人になり過ぎた
幼き子山羊よ

もう、ごまかすことなんてできない

溢れる温かい涙は
かつて居た場所と同じ水

夢から覚めた子山羊は
あの頃と同じ子守唄を
あの人のために口ずさむ

大きな海のような
大切な人

SAGITTARIUS 射手座

SAGITTARIUS

SAGITTARIUS

【画像の無断転用・使用禁止】

自由に飛べる翼があれば
きっと、あの子に会えるだろうに

狙った獲物を逃さない弓と矢があれば
きっと、あの子を捕らえるだろうに

僕には自由に飛べる翼も
強い弓矢も持っていない

自分の無力さに打ちひしがれていると
あの子が優しく、こう言った。

どんな翼を持っていようと
アナタはわたしに会えないわ。

どんな弓矢をもっても
アナタはわたしを捕らえることなんてできないわ。

だってわたしは
誰よりも自由で
何よりも強いの

そして
翼や弓矢を持っていなくても
アナタは十分に自由と強さを持っているわ。

翼なんかに頼らなくても
アナタはわたしに会いにゆけるし

弓矢なんか使わなくとも
アナタには強い意志がある

あの子の優しい声が、こう言った。

アナタは
誰よりも自由で
何よりも強いのよ

SCORPIO 蠍座

SCORPIO

SCORPIO

【画像の無断転用・使用禁止】

甘いだけのキャンディーはいらない

結局のところ
誰もが持っている
その毒を

あたかも
自分は持ちえていないように振る舞って

甘いだけの言葉と
薄ぺっらい親切で
ママゴト遊びをするのに
ただ、飽きただけ

その真っ直ぐな
黒くて強い瞳に惹かれるならば

それは
アナタの中にもある証拠

もう気づいてもいい頃よ

毒を毒にしてるのは
アナタ自身

甘いだけのキャンディーと
ぬるい紅茶で過ごすお茶会を

「ちょっと、失礼」

と挨拶して
席を立ったあの子は
空に浮かぶブランコで
長い髪を揺らしながら
星たちのダンスを観る

甘いだけのキャンディーはいらない